難関私立大学

早稲田大学 慶應義塾大学 上智大学 ICU

 関東圏の、いえ、日本での私立大学最難関大学を指します。早稲田大学の早、慶應大学の慶、上智大学の上智をとり、3つ合わせて“早慶上智(そうけいじょうち)”と読んだりします。
 まず、これらの大学の特徴は、学科試験で入る日本人の受験が難しいのは言うまでもありませんが、外国人入試でも非常に難しくなっているところです。というのも、日本人と差別しない試験を施すのが前提となっています。つまり、『日本語なんか出来て当り前』と言うわけです。
 特に、慶應義塾大学のAO入試は日本で最初に導入されたシステムで、SFC(慶應大学・湘南藤沢キャンパス)を受験する場合、外国人も日本人と同じ枠で勝負しなければならず、まず合格できないでしょう。また、それに対抗するかのように設置された早稲田大学の政治経済学部AO入試も、日本人と同じ枠で募集されるため、外国人が合格するには非常に厳しくなっています。日本一難しいといわれる東京大学に合格するのより難しいです。
 東京大学の場合、政治的配慮なのか、ダブルスタンダードが設けられ、外国人入試は日本人入試より遥かに簡単に設定されています。…っつうか、どこの大学でも同じですが、それを考慮すれば東大より難しいというのが分かると思います。
 因みに、そのような事情も知らず、東大に合格する学生が大勢いるからと言って、国を挙げて日本人を馬鹿にする国があるようですが、大きな間違いです。旧帝大七校のうち、外国人受験生をダブルスタンダードで判定するのは東大だけで、他の大学では『該当者無し』なんて結果がゴロゴロあります。彼らは決してそれらの大学には合格できないでしょう。
 ただ、ここで紹介している私立大学を受験すれば、理屈を言うより思い知るでしょう。
 いずれにせよ、『日本人の入試と外国人の入試は違う!』などと勘違いしていたら、まず合格できません。それに、本気で合格できる学生なら、余計なことを考えずひたすら“努力”するだけですから、風評になど惑わされず、きっと合格を勝ち取ると思います。
 上位大学では英語の試験が実施されるのが通常です。特に、慶応大学では、TOEFLスコアの提示を求められます。早稲田大学でもTOEFLスコアの提示を求められる学部がありますが、必要のない学部もあります。また、上智大学に至っては、英語のない学部の方が多いです。ここらへんも、しっかりと大学の資料を集めて研究してください。

 また、ICUに関しては、一種独特の大学ですので、関心のある方は個人的に調べてみて下さい。私自身、ICUを受験させた外国人はいませんし、外国人を募集しているかどうかも分からない大学です。すみません。

 それぞれの大学についてはそれぞれのページを見ていただければ結構ですが、とにかく、馬鹿にせずに受験してほしい、ただその一言につきます。

難関私立大学の面接試験

 関東圏、私立大学の雄です。そのような印象からか、受験を知らない日本語教師の方たちには、非常に難しいような印象を与えるようです。
 しかしながら、それは日本語でのみ考えた場合です。
 これらの大学の入試は、日本語能力だけで判断することは不可能です。当然、個別試験の筆記試験も大切ですが、これら面接試験も大切になります。まず、日本語教師が書いた参考書の類では歯が立たないでしょう。また、外国人入試の面接試験では、決まった質問がされると考えるのも大間違いです。このレベルの大学は100%日本人と同じ試験が実施されますので、それに応えられるだけの実力を身につけるようにしてください。
 理工系に多いのですが、難解な数式が黒板に書かれていて、それを教授たちの目の前で解いて見せたり、或いは、円形の机に数人が座り、ディスカッションをさせたり、社会一般で想像されるような面接試験とは違う(…とはいっても、こちらが現実ですが)面接が実施されるのも特徴です。
 このランクの大学も全く同じです。日本語の上手い下手が問題になるのではなく、受験生自身の能力が問題とされるのです。

早稲田大学慶応義塾大学上智大学