現在、日本社会を“少子化”と呼ばれる子供が少ない現象が襲っています。
その結果、高等学校を卒業する日本の若者と、日本国内にある大学が募集する新入生の数の合計が逆転する、すなわち、日本国内の全大学が募集する新入生の数より高校を卒業する若者の方が多くなる現象が起きています。その結果、『大学全入時代』=『高校を卒業すれば誰でも大学へ進学できる時代』が到来しつつあります。
その現象の影響を一番受けているのが、ここで紹介している『その他の大学』です。無論、これ以外の大学でもその現象はおきています。いくら全員合格できるとは言っても、人気のある大学は、依然、入学するのに難しい試験がありますし、それらの大学に集中する結果、不人気大学では『定員割れ』が起きています。
ですので、これらの大学へ進学するのは非常に簡単です。
ただし、注意が必要です。
他のページでも紹介していますが、不人気大学は学生数を確保するのに必死で、色々な高校、日本語学校へ学生募集の営業に行っています。どこの大学でも『年内目標』というのを掲げ、12月までにその目標数の学生を確保しようと必死になります。その結果、年内の受験は非常に簡単で、外国人対象に開かれる進学説明会で説明を聞き、その場で名前を書けば合格出来るような大学が沢山あります。
ところが、年を越した途端、すなわち、1月になった途端に難しくなります。それは、1月以降、日本人の大学入試である『一般入試』というのが実施され、そちらの方で学生を確保するのが忙しくなり、外国人募集など、後回しにされるからです。年明け以降、二次募集、Ⅱ期募集と呼ばれる入試ばかりで、外国人が入るのも非常に難しくなるのです。
ですから、年内であれば、どんな学生でも合格できます。自分の名前さえ書ければいいのですから。また、年明けの入試でも、日本語能力があれば合格できます。
そういう大学です。
ちなみに、皆さんが通う日本語学校の進学実績を見てみましょう。
ここに並んでいる大学ばかりに合格していませんか?
少子化で学生不足に悩んでいる大学から営業があって、それに応募しているのです。
大学進学を希望する外国人受験生たちの中には11月に実施される第2回日本留学試験に全力をかける学生がいます。その結果を見てから受験を考えています。しかし、その学生たちが受験するのは1月以降の募集、つまり、非常に難しい入試を受験しなければならなくなるのです。その結果、ここで紹介しているような不人気大学でさえ合格が難しいのです。
分かりますね?
非常に成績優秀な外国人学生でさえ、1月以降は、ここで紹介している“年内なら名前さえ書ければ合格できた大学”に合格できないのです。
それが何を意味しているのか、よく考えてみて下さい。
まぁ、最近、東京入管の締め付けが厳しく、外国人就学生自体少なくなっていますので、以前に比べれば、年明けの入試でも非常に簡単にはなっています。
【面接試験】
日本語教師の指導で十分合格できる大学もありますが、面接試験対策は偏見を持たず、必ず日本人向けに書かれた面接対策用参考書で研究して下さい。日本語教師、及び、日本語学校が書いた面接参考書は日本語力を上げるために書かれています。