駒澤大学

駒澤大学の外国人入試対策

 まず、この大学の試験は小論文と面接ですが、書類審査があります。書類審査というと、書類選考とは違い、簡単なのが本来の姿なのですが、外国人の場合は少し違います。
 どの大学でもそうですが、偽造書類は決して提出しないでください。
 日本人を馬鹿にしないでください。偽造書類を提出しても、わからないとでも思っているのでしょうか?何もしなくても、『○国人が提出する書類は偽造がほとんどだから』と、誰でもチェックします。これは偏見でもなんでもなく、確率の問題です。
 また、大陸の方だけでなく半島の方も例外ではありません。酷いのは、貯金通帳の残高を計算すると、まったく合わないようなものを提出する者がいるくらいです。いや、もっとすごいのは、4月31日に発行された証明書をもってくるものもいます。そういうのを見るたび『怒り』よりも「もっと上手くやれよぉぉ。」と同情してしまうほどです。
 スゴイ(別の意味で)書類の例を出したらきりがありませんが、とにかく、偽造書類で騙せると思い込んでいたら、そういう発想は捨てましょう。出入国在留管理庁自体が、各教育機関に指導しているほどですから。

 さて、その書類審査にクリアした学生には小論文試験がまっています。
 この小論文試験ですが、日本人の問題とほぼ同じです。ある年、日本人への出題が「現在起きている社会問題をひとつ挙げ、それについて論述せよ。」だったのに対し外国人へは「あなたの国で起きている社会問題をひとつ挙げ、それについて論述せよ。」でした。日本語教師の方には「外国人の入試と日本人の入試はまったく違う。」と見えるのかもしれませんが、私には同じに見えます。
 また、その内容も面白い、刺激的な内容になっています。
 たとえば、『あなたが会社を作るとしたら、どのような会社にしますか?』(経営)なんて、非常に個性が出せる『美味しい出題』です。私や私が教える日本人受験生たちならワクワクするでしょう。
 ところが、外国人には難儀のようです。
 日本語?もちろん、日本語力ですが、日本語力があれば解ける問題では決してありません。実際、日本語が上手な外国人学生に、この手の(専攻に関連してくる話題の)文章を書かせると、日本語以前に、非常に幼稚な発想の文章しかかけません。くどいようですが、日本語のレベルじゃないんです。何も考えていない、幼稚な発想しかもっていない、というのがバレバレの文書なのです。
 志望理由書もそうなのですが、受験で言う夢と欲望は違います。
 私は「将来の夢は?」と聞かれると、「愛人5人つくってそれぞれにマンションを買ってあげて、5部屋。月曜日から金曜日まで、別々の愛人宅へ通う。それが私の夢です。」と答えます。
 それを聞いた外国人は大笑いです。
 何で?
 「それは夢ではありません。」と。
 …なら、何でしょう。
 欲です。…そう。欲望です。
 ところが、私の「夢」を笑う外国人たちの夢は?「金持ちになりたい。」です。いったいどこが違うのでしょう?私の愛人の夢と何が違うのでしょう?同じ欲です。志望理由という基準で見れば卑しい発想です。これがわからないのです。
 志望理由に、将来の目標として「経営者になりたい。」と書く。しかし、この将来の目標は、小学生たちの「社長になりたい。」「お嫁さんになりたい。」という夢と、何が違うのでしょうか?
 こんな話をすると外国人たちや日本語教師たちは決まって「日本の若者も同じでしょ?」と言ってきます。
 …はい。同じです。
 しかし、日本の受験生は、この外国人や日本語の先生たちとは違いますので、こんな幼稚なことを志望理由や小論文に書いて大学に合格できるなどと考えていません。
 もちろん、外国人や日本語教師の方が考えるのと同じようなことを考える日本人受験生もいます。けど、そういう受験生も、差別なく大学へ行くのは難しいでしょう。
 いいかげん、日本の若者や日本の大学受験を馬鹿にするのは止めましょう!!
 将来、経営したい会社。
 『環境問題を考えて社会の役に立つ会社。人を助ける会社。こういう会社を経営したいです。』
 馬っっ鹿じゃね―――――(笑)!!
 …そんな作文で、日本の受験に勝てると思ってるのでしょうか?小学生でも書けますよ、こんな作文。もちろん、このレベルでも入れる大学があります。けど、そんな大学はやめたほうがいいでしょう。また、そうでないレベルの大学に入れた場合、受験生の倍率を考えたほうがいいでしょう。決してその受験生の実力が認められたのではありません。
 次に面接に関してですが、日常会話中心の面接です。準備した質問が4~5問聞かれ、あとは普通に雑談という感じです。ただ、試験要綱に『面接口試』と書いてあります。この場合、何でもありです。受験生の状況によっては『面接』ではなく『口頭試問』を行われた場合もありました。
 日本の大学に進学するには、高校を卒業するか同程度の学力がなければなりません。そのため、学科試験を課す学部もあります。受験する前には高校生のころの勉強をおさらいしておきましょう。


駒澤大学 外国人入試 面接質問集

法学部 面接質問】
● なぜ駒沢大学を選びましたか?
● なぜ法学部を選びましたか?
● なぜ日本へ来ましたか?
● 卒業したら、どうしますか?
○ 合格したら引っ越しますか?
○ 今の家賃はいくらですか?
○ いつも勉強以外、何をしていますか?
○ 母国にいるとき、何をしていましたか?
○ 日本人について、どう思いますか?
○ 日本人の友達がいますか?
○ (その他、日常会話)
学生メモ
★やさしい先生でした。先生2人、学生1人の面接で、約15分。

仏教学部 面接質問】
● なぜ駒沢大学を選びましたか?
● なぜ法学部を選びましたか?
● なぜ日本へ来ましたか?
● 卒業したら、どうしますか?
○ あなたにとって日本はどんな国ですか?
○ あなたはどのように仏教と出会いましたか?
○ なぜその仏教を日本で学びたいのですか?
○ なぜアルバイトをしますか?
○ 学費は誰が払いますか?
○ 曹洞宗と中道について論じて下さい。
○ 最後に何か質問がありますか?
学生メモ
★先生が風邪をひいてマスクをしていました。

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