面接試験

特別選抜・外国人入試の面接試験

 まずは説明から入りましょう。何よりもまず、『日本人の大学入試と外国人の大学入試は違う』という 偏見 を捨てて下さい。志望理由書・面接・小論文対策をするなら、必ず日本人向けに作られた教材で研究して下さい。名のある大学を目指すなら、日本語教師が外国人向けに書いた入試対策本など役に立ちません。もちろん、日本人受験生に対し『日本の印象はどうですか?』などと質問はしません。私はそんな次元の話をしているのではありません。 これがご理解いただけない方は、速やかにこちらのサイトから退出なさって下さい。

外国人への面接試験
 大学別のページにある質問集の内容を見てもわかると思いますが、様々な質問が飛んできます。ですので、日本人の面接ページに書いたことと全く同じことを申し上げます。
 面接試験は志望理由が命です。
 もちろん、大学によっては、志望理由なんてどうでも良い大学もあります。面接質問集をご覧下さい。しかし、一見、口頭試問じみた質問内容を与えている大学では、志望理由に関する質問をぶつけています。
 もともと、その学生の志望動機と将来の夢、それとそれらへの情熱を見て、成績以外の絶対評価で学生を選抜する特別選抜入試ですから、当然と言えば当然です。
 しかし、どういうわけか、ほとんどの外国人(東洋系)はどうも個性的な志望理由を言わないようです。日本語学校へ入学する際に提出した志望理由さえ、没個性的な無難な答えになっています。みんながみんな、同じパターン化された志望理由しか出せません。
 そこで、私は少しでも志望理由の刺激になるような授業を心掛けています。
 もともと、彼等は日本へ来る時、夢を持ち、瞳を輝かせて来日しているはずなのです。その瞳と夢で大学を受ければ合格できるはずです。にもかかわらず、1、2年、日本の大量消費社会で誘惑にさらされ、ちょっとアルバイトをするだけで、母国通貨の数倍の貨幣価値がある『ジャパンマネー』を手にしてしまいます。その結果、初心が薄れるのも無理ないことかもしれません。しかし、本当に残念です…。
 話がそれてしまいましたが、日本人と同じく、志望理由が問われ、それをもとに面接が進んでいくと考えて間違いないでしょう。つまり、志望理由書に何を書くか、何を答えるかで、大きく面接の進路が変わってくるのです。
 もちろん、例外もあります。
 例えば、東洋大学法学部の入試では、特別選抜入試を目指す現役高校生たちが日頃から訓練している“ディスカッション型面接”が実施されました。このようなことは、外国人向け参考書には一切書いていないでしょうし、おそらく入試を知らない日本語教師の方たちは夢にも思わなかった出題だったでしょう。私もそうでした。「うわぁぁ、外国人にもやるかぁ。」です。東洋大だけではなく、いくつかの大学でも実施されていました。
 このような例を除けば、志望理由で自分の有利な面接へと誘導するのも難しくは無いでしょう。

注 意
 こちらのサイトを見る際、志望大学の面接試験だけを見て判断しないで下さい。このサイトに載っている志望大学の志望学部の面接だけを見るのではなく、全体を見て何をしなければならないのか、自分には何が足りないのかをつかむようにしましょう。
 ある大学で英語の面接があると、すぐ『今年も』と判断してしまいます。しかし、そのような偏見を身につけるためにこのサイトをアップしたのではありません。全体を見て、どのようなことを問われるのかを知って欲しいのです。ある大学では去年英語面接があったのに、今年はなくなった。けど、他の大学で今年初めて英語面接が実施された、なんて受験業界では当り前の出来事です。

まとめ
外国人の面接試験は
 ◎日本語学習と同時に、日本人と同じ面接対策を行うべきである。
 ◎日本人と全く同様、個人個人で質問されることが違う。

面接試験の種類
  ◎面接試験:一般的な、人物をはかる試験。
  ◎口頭試問:口頭で学力をはかる学力試験。
  ◎面 談:AO入試などで行われる。長いもので2時間かかる。

以上も、日本人と全く同じである。

面接試験の注意
 入試案内をきちんと読まないと、試験の内容を早とちりしてしまう。