獨協大学

 まず、この大学がどのような大学か、よく調べましょう。
 私が日本語学校業界に入ってびっくりしたのが、獨協大学、麗澤大学、神田外語大学といった大学の評価が非常に高いということでした。獨協大学に合格しようものならお祭り騒ぎでした。
 そこで、外国人受験生、並びに、日本語教師の皆さん、獨協大学がどのような大学なのか、よく勉強しましょう。…とは言っても、マニアックにならなくて結構です。ごく一般的な知識、つまり、獨協大学が語学で名を馳せた大学だという程度で結構です。
 獨協大学は確かに外国語(英語・ドイツ語)は評価が高く、難関大学です。しかし、経済学部、よく調べて下さい。非常にレベルが低いですよ。倍率も1.x倍となっていますが私たちは定員割れを起していると見ています。
 そうです。
 獨協へ入学して経済を学ぼうという日本人が少ないのです。
 その結果、外国人がその恩恵を受ける結果となっています。別に獨協大学の経済学部に合格したことなど、たいしたことない、いや、知っている人間からすれば「何、馬鹿なことやってんだ?」となるでしょう。それを「獨協は凄い大学」と説明し、進学をすすめ…。そして、お祭り騒ぎとは…。

 さて、肝心の入試の方ですが、そういうわけで、語学関係を目指すなら、必死に日本語力を磨きましょう。
 獨協に限ったことではないですが、語学を看板にしていたり語学しかないような大学では、基本的に日本語力に目くじらを立てます。ヒステリックなまでに日本語力にチェックが入ります。恐らく合否判定には日本語教師も加わっていることでしょう。
 ですので必死に日本語を学習して下さい。
 特に、この手の大学は日本留学試験に否定的で、日本語能力試験(1級)を評価する傾向があるようです。そこで、日本語能力試験型の入試問題を出してくる大学が多いです。それなりの対策をしましょう。
 また、経済学部の話をしましたが、そのような訳で、経済学部といえども、まず日本語能力の競争となるでしょう。経済に関する基礎知識などといった高度な競争以前に日本語で勝負が決まります。ただし、私の本体ページをご覧いただければわかるとおり、日本語力のある学生でも、いきなり面接の際、英語の質問が来て、何も答えられずにおっこちるなんてこともあります。
 さすがというのか、英語の試験がない、日本語の試験も簡単(能力試験レベル)、それで選んだ学生が、いきなり「ないす・とぅ・みーちゅー」で始まる面接で不合格…。
 いやはや。
 とりあえず、まず、この大学が何を売り物にし、どのような大学なのか、入試以前によく調べることをお薦めします。


獨協大学 外国人入試 面接質問集

外国語学部 面接質問】
● なぜ獨協大学を選びましたか?
● なぜこの学部を選びましたか?
● 自己紹介して下さい。
● なぜ日本に来ましたか?
○ 日本の子供をどう思いますか?
○ 日本のどんな会社に就職したいですか?
○ 母国にいたころ、何をしていましたか?
学生メモ
★すごく優しい人。

経済学部 面接質問】
● なぜ獨協大学を選びましたか?
● なぜ経済学部○○学科を選びましたか?
● 入学したら何を勉強したいですか?
● なぜ日本に来ましたか?
○ 英語で自己紹介をして下さい。
○ (英語で2、3の質問)
○ 母国でどれくらい日本語を学習しましたか?
○ ロシア語ができますか?
○ 中国語と日本語以外、何語ができますか?
○ 趣味は何ですか?
○ 日中貿易についてどう思いますか?
◎ 学費はどのように払いますか?
学生メモ
★英語がないから選んだのに、入室した途端、いきなり英語で話しかけられた。